Firefox 3.5レビュー!高速JavaScriptエンジンTraceMonkeyなど多数の新機能追加!

Firefox 3.5

Firefox 3.5

ついに多くのユーザーが待ち望んでいた、Firefoxの最新バージョン「Firefox 3.5」が正式にリリースされました。今回のバージョンは、もともとFirefox 3.1としてリリースされる予定のものでしたが、開発の遅延と多数の新機能の追加などが相まって、Firefox 3のリリースから約1年の歳月を経て、メジャーアップデート「Firefox 3.5」としてリリースされることになりました。

【Firefox 3.5に搭載された主な新機能】

  • 高速JavaScriptエンジン「TraceMonkey」
  • レンダリングエンジン最新版Gecko1.9.1
  • プライベートブラウジングモード
  • ジオロケーション(地理位置情報)
  • 履歴から特定サイトに関する履歴を簡単に削除できる機能
  • 最近開いたサイトを簡単にもとに戻せる機能など

今回は、高速JavaScriptエンジン「TraceMonkey」を始め、大幅に高性能化されたFirefox 3.5を余すところなくレビューします。それでは早速、最新次世代ブラウザFirefox 3.5の特長を見ていきましょう!


Firefox 3.5の開発の経緯とその背景

Firefox3.5 TraceMonkey

そもそも今回リリースされたFirefox 3.5は、Firefox 3からのマイナーアップデートとして、大幅に高速化された”世界最速”新JavaScriptエンジン「TraceMonkey」の搭載を主な更新内容としたFirefox 3.1として開発が進められていたものでした。(2008年6月にリリースされたFirefox 3に搭載されていたJavaScriptエンジン「SpiderMonkey」を改良し、それまでの3倍以上の処理速度という大幅な高速化を実現したのがTraceMonkeyです。)

ところが、この高速新JavaScriptエンジンTraceMonkeyを搭載するに当たって、TraceMonkeyの致命的なバグの多さとその修正作業が開発における大きな壁となっていたようです。バグ修正に終われ開発は難航し、結果的にFirefox 3.1のリリースは発表当初の予定よりも数ヶ月の遅れをとってしまいました。

しかしその間、”世界最速”とされていたJavaScriptエンジン「TraceMonkey」に迫る超高速JavaScriptエンジン「V8」を搭載し電撃的にリリースされたGoogle製ブラウザ「Google Chrome」をはじめとする、高速ブラウジングを実現した新たなブラウザが続々と登場し、インターネット閲覧履歴を残さない「プライベート閲覧機能」など、それまでのFirefoxにはない魅力的な新しい機能も次々と搭載されることとなりました。

そこで、この流れを追って時期リリース予定のFirefox 3.1にもこれらと同様の機能が組み込まれることとなり、開発が遅れていることに加えて発表当初よりも機能が肥大化してしまう結果となったため、Firefox 3からのマイナーアップデート「Firefox 3.1」としてリリースされることが予定されていたFirefoxの次期バージョンは「Firefox 3.5」と名称が改められ、Firefox 3からのメジャーアップデートとして大々的にリリースされることとなりました。

アイコンデザインの変更

Firefox 3.5 icon

Firefox 3.5へのバージョンアップで更新された、まず最初に目に付くポイントの一つに、「アイコンの変更」があります。Firefox 3.5では、従来使用されていたアイコンと比べて、狐の尻尾の燃え上がりが大きくなり、従来の平面的(2D)なものから、より3D的に地球を包み込むイメージのものへと変更されました。色合いも少し赤みが強いものになっています。

これは、Firefox 3.5の新機能追加・変更が多数におよび、開発期間も伸びたことに合わせて、アイコンデザインもふさわしいものへ変更すべきタイミングがやってきたのではないか、という考え基づいたもので、Firefox 3.5の高機能性がより表現されたものとなっています。

なお、今回アイコンデザインを変更するに当たって、いくつかのデザイン案が公開されており、最終的なデザインが決定するまでにかなりの試行錯誤があったことが伺えます。

Firefox 3.5 icon

デザインコンセプトの詳細はCreative Brief for the New Firefox Iconに記載されています。

早速使ってみたFirefox 3.5の第一印象は・・・!?

firefox早速インストールしてみてしばらく使ってみた個人的な感想は、やはり従来のFirefox 3と比べると格段に高速化されているというのが印象的でした。特に画像関連のコンテンツの読み込み速度の向上には目を見張るものがあり、全体的なブラウジングの体感速度がはっきりと目に見えて向上していると言えるレベルです。

ブラウジング体感速度の速さという点では、数あるブラウザの中でGoogle Chromeが最も優れているという意見が多いようですが、今回、Firefox 3 → Firefox 3.5へとアップデートされたことにより、FirefoxもかなりGoogle Chromeの体感速度に近づいたと言えるのではないでしょうか。

一方で、さらに今後のバージョンアップに期待したいのが起動速度の改善です。従来のFirefox 3では、デスクトップアイコンのダブルクリックなどでFirefoxを呼び出してから、ウィンドウの立ち上がりが完了するまでに掛かる時間がOpera,Safari,Chromeといった他の最新ブラウザと比べてとても長く(特にPCを立ち上げてからの初回起動時。アドオンやテーマなどの拡張機能を一切導入していない場合でもやはり遅い。)、改善を望む声がユーザーの間では広く交わされていました。

今回のFirefox 3.5へのアップデートで改善されることが期待されていましたが、結果的にフタを開けてみれば、ブラウジング体感速度が大幅に高速化されているのと対照的に、この点は従来のFirefox 3からの進歩があまり見られないという声が多いようです。

また、作業の効率化という意味で今後に期待したいのが、数々の便利なアドオンのFirefox 3.5への早急な対応です。2008年6月にFirefox 3がリリースされた当時も、バージョンアップによるアドオンの対応の遅れによって、Firefox 2 → Firefox 3への乗り換えに躊躇していたユーザーも少なくなかったようです。

既に開発が終了してしまったものは残念ながら基本的にはFirefox 3.5で使用することはできませんが、Nightly Tester ToolsMR Tech Toolkitといったアドオンを利用すれば、通常はインストールできない互換性のないアドオンを強制的にインストールしてしまうことも不可能ではありません。(ただし、これらのアドオンはベータテスター向けのもので、ベータ版Firefoxのテストと同時に、アドオンもテストするためのものなので、使用は自己責任となります。これを使ってインストール出来たからといって全てのアドオンが正常に動作するわけではありません。互換性のないアドオンを強制的にインストールしたことにより不具合が発生する可能性があります。)

また、当サイトでもオススメのFirefoxアドオンFirefoxテーマをいくつか紹介しています。よかったら、そちらも参考にしてください。

高速JavaScriptエンジンTraceMonkeyについて

Firefox 3.5 TraceMonkey

今回のFirefox 3.5へのアップデートの目玉は、何といっても新JavaScriptエンジン「TraceMonkey」の搭載です。これによって、WEBページの描写速度が飛躍的にアップしました。JavaScriptの描写速度の話に限って言えば、これまでのFirefox 3と比べて3倍以上のスピードアップとなり、これはGoogleが独自開発しGoogle Chromeに搭載されている「V8」エンジンや、AppleからリリースされたSafari 4に搭載された「Nitro」エンジン迫る速さです。従来のFirefox 3と比べて、GmailなどJavaScriptを多用したWEBページのコンテンツ表示スピードが目に見えてアップしています。

それだけでなく、TraceMonkeyの搭載によってウェブブラウザFirefox自体の動作も軽快になりました。これは、Firefoxの動作にJavaScriptエンジンによる処理を必要とすることに起因しています。

ちなみに、「TraceMonkey」とは、従来Firefox 3に搭載されていたJavaScriptエンジン「SpiderMonkey」にカリフォルニア大学アーバイン校(UC Irvine)で開発された「Trace Trees」という技術を取り入れて改良されたものです。2008年6月、Firefox 3の正式版がリリースされた頃とほぼ同時期に開発が始まったもので、まさに最新の技術と言えます。

それでは、新JavaScriptエンジン「TraceMonkey」の実力を見ていきましょう!

高速JavaScriptエンジンTraceMonkeyの実力 – SunSpider JavaScript Benchmark -

SunSpider JavaScript Benchmark

SunSpider JavaScript Benchmark

今回、JavaScriptのベンチマークテストに使用するのは、「SunSpider JavaScript Benchmark」というサイトです。このサイトは米Apple社が中心となるWebKit開発チーム(Webkitは、Safari,Chromeなどに搭載されているレンダリングエンジン)が提供している、WEBブラウザのJavaScriptエンジンの性能をベンチマークするための専用サイトです。

SunSpider JavaScript Benchmarkのテスト内容は、3Dレイトレーシングや暗号処理、文字列処理や各種演算処理など9カテゴリ / 26項目におよび、JavaScript処理系の性能を正確に測定することができます。現在、JavaScriptベンチマークに最も広く使用されているため、事実上JavaScriptベンチマークの世界標準と言えます。最近では、WEBブラウザのJavaScript処理性能を比較した棒グラフを記載している表を見かけることが多くなりましたが、それらのほとんどはSunSpiderでのテスト結果です。

もちろん、「ブラウザ速さ=JavaScript処理の速さ」ではありませんが、有力な指針のひとつである事は確かで、何よりブラウザのパフォーマンスを分かりやすく示すことができるので、最近ではブラウザの性能を比較する指標としてよく使われているようです。

今回のテストでも、SunSpider JavaScript Benchmarkを使用します。今回はFirefox 3.5の性能を他のブラウザと比較するため、Firefox 3.0、Opera 9.6、Safari 4.0、Chrome 2.0のテスト結果も見ていきます。なお、SunSpiderでは得点が低いほど、ブラウザのJavaScript処理系が高パフォーマンスであることを表します。


【Firefox 3.0のベンチマーク結果】

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RESULTS (means and 95% confidence intervals)
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Total: 5054.8ms +/- 5.5%
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Firefox 3のテスト結果は「5054.8ms」でした。なかなかの好結果です。PCのスペックや環境、その時々によって数値には差がありますが、今回は3回計測したうち、最も良い結果の数値を載せました。


【Firefox 3.5のベンチマーク結果】

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RESULTS (means and 95% confidence intervals)
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Total: 2007.0ms +/- 12.8%
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Firefox 3.5のテスト結果は「2007.0ms」でした。今回計測した数値を見るとFirefox 3と比べて約2.5倍と、やはり大幅スピードアップしています。この結果からも、新しく搭載されたJavaScriptエンジン「TraceMonkey」が、従来のJavaScriptエンジン「SpiderMonkey」と比べて、かなり高性能であることが裏付けられます。JavaScriptを多用したWEBサイトでは、今までよりもかなり快適な閲覧が可能になるでしょう。


【Opera 9.6のベンチマーク結果】

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RESULTS (means and 95% confidence intervals)
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Total: 6993.6ms +/- 6.8%
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Opera 9.6のテスト結果は「6993.6ms」でした。今回計測したブラウザの中では、最もJavaScript処理のスピードが遅いという結果です。ただし、時期バージョンOpera 10では、JavaScript処理速度が約30%アップするとされています。


【Safari 4.0のベンチマーク結果】

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RESULTS (means and 95% confidence intervals)
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Total: 1113.2ms +/- 7.3%
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Safari 4.0のテスト結果は「1113.2ms」でした。Firefox 3.5に2倍近い差をつけて勝利しています。Safari 4.0では、新しいJavaScriptエンジン「Nitro」が搭載されたことによって、従来のSafari 3.0と比べてJavaScript処理スピードが大幅に高速化されたようです。Safariの結果の数値を見ると、FirefoxのJavaScriptエンジンにも、まだまだ改良できる余地がありそうです。


【Chrome 2.0のベンチマーク結果】

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RESULTS (means and 95% confidence intervals)
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Total: 1005.2ms +/- 5.6%
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Chrome 2.0のテスト結果は「1005.2ms」でした。Safari 4.0との差は小さいものの、今回計測したブラウザのなかでは最高の数値です。こちらも、Firefox 3.5に2倍の差をつけています。Chromeは、体感速度が最高と言われることが多いブラウザですが、やはりJavaScriptの処理スピードも圧倒的に速いようです。


今回計測したブラウザの中では、Firefox 3.5のJavaScript処理スピードは3番目に速いという結果になりました。従来のバージョン、Firefox 3からの大幅な高速化を確認することができましたが、Safari 4.0やChrome 2.0がFirefox 3.5に2倍近い差をつけて勝利していることを考えると、Firefox 3.5のJavaScript処理も、まだまだ高速化の余地はあると言えるでしょう。

Firefox 3.5が「世界最速」とは残念ながらなりませんでしたが、今後のバージョンアップにも、さらに期待ができそうです。

Acid3ベンチマークテストで93点!

Firefox 3.5 Acid3

Firefox 3.5は、ベンチマークテスト「Acid3」で93/100というハイスコアを実現しています。

Acid3とは、WEBブラウザのJavaScriptやCSSなどの実装がWEB標準に準拠しているかを判断するための指標となるベンチマークテストで、WEBブラウザの性能を分かりやすく示すものとして現在広く利用されています。

ベンチマークしたいブラウザでAcid3にアクセスすると100項目のテストが実施され、そのうちクリアした項目数が点数として表示される仕組みになっており、従来バージョンFirefox 3では71/100スコアを獲得していましたが、Firefox 3.5では93/100スコアを実現し、新たに22項目をクリアした形になります。

FirefoxのWEB標準への準拠が、今回のFirefox 3からFirefox 3.5へのアップデートでより強化されていることがこのベンチマーク結果からも読み取ることができます。

圧倒的に優秀なFirefox 3.5のメモリ管理能力

Firefox Opera Chrome Safari

「Dot Net Perls」という開発者向けのサイトが、Firefox 3.5を始めとするいくつかの最新ブラウザのメモリ使用についてのベンチマーク結果を発表しています。

このベンチマークの結果によると、Chrome,Opera,Firefox,Safariのそれぞれ最新版(Chrome 3.0 Dev、Firefox 3.5、Windows版Safari 4.0、Opera 10b)を比較すると、Firefox 3.5のメモリ管理が大変優れていることが分かります。

Firefox 3.5 メモリ

ベンチマークテスト方法のは、30個のタブ開いたら1個のタブを残して他のタブを全て閉じるという作業を繰り返し(Alexaの上位150のURLをコマンドラインに入力することでWebブラウザの新タブを開かせるという仕組みのコードを使用)、メモリ監視ユーティリティで記録しています。

グラフから、Firefox 3.5はメモリを使う量が他のブラウザと比較して大幅に少なく、実験終了直後に占有しているメモリ量はOpera,Safariと比較すると、(Chromeとほぼ同じで)かなり低減されていることが分かります。

ベンチマークの詳細は、下記サイトに記されています。海外サイト(英語)ですが、テスト環境や結果がかなり詳しく説明されています。

Chrome and Firefox 3.5 Memory Usage

ウェブサイトに現在地を知らせるジオロケーション(地理位置情報)機能

Firefox 3.5 ジオロケーション

Firefox 3.5では、GoogleのWiFi三角測量法とIPアドレス情報を利用したロケーションサービス「位置情報通知機能」が備えられました。これは、自分がいる場所をウェブサイトに知らせることで、サイト側がその情報を利用して地域の地図など、位置情報と連携したサービスを提供できるようにするための技術です。

携帯電話の機能として一般的になった位置情報通知機能をパソコンでも利用できるようにしたもので、近くの無線LANアクセスポイントの情報とパソコンのIPアドレスを送信することで利用者の現在地を取得するとのことですが、携帯電話の基地局やGPSを利用する場合に比べ、精度は低いようです。

Firefox 3.5では、、この機能が自動的に有効になり位置情報が自動で検出されてしまうわけではなく、ウェブサイトが位置を聞いてきたときだけ位置情報を検出を促される仕組みになっており、ユーザーの許可なく現在地を知らせることはありません。

この機能を利用した、より便利なサービスが今後多く登場してくることに期待したいところです。

タブやウィンドウ周辺の機能が強化!

Firefox 3.5 新しいタブを開く

今回のバージョンから、新しいタブを開くためのツマミが導入されました。従来のバージョンでも、対応するテーマを使用することで、これと同じものを導入することができましたが、今回からはデフォルトのテーマでもこの機能が使えるようになりました。

従来では、デフォルトのテーマや非対応のテーマでは、「メニュー」→「ファイル(F)」→「新しいタブ(T)」から開かなければなりませんでしたが、新しくタブを開くためのツマミが導入されたことによって作業の効率化が期待できます。

firefox 3.5 最近閉じたウィンドウ

また、今回のバージョンからは、従来バージョンにも備えられていた、「最近閉じたタブ」を開く機能に加え、「最近閉じたウィンドウ」を開く機能が搭載されました。これにより誤って閉じたウィンドウを復活できるなど、複数のウィンドウを同時に開くことの多いユーザーにとっては嬉しい機能です。

これと合わせて、タブをつかんでFirefox外に出す(ドラッグ&ドロップする)と、新しいウインドウとして開けるという新機能も備わっています。いったん切り離したウィンドウを再びつかんで持ってくると、またタブに戻すこともできます。これは、右クリックのオプションからも実行することができます。

さらに、ブラウザが突然クラッシュして、たくさん開いていたタブが消えてしまったときにも安心な、タブを復元するツールが新しく搭載されています。ユーザーが復元したいタブを選ぶことができるという点も便利です。

プライベートブラウジングモードについて

Firefox 3.5  private browse

今回新しくFirefox 3.5に搭載された新機能として、開発の早い段階から注目され話題になっていたのが、インターネット閲覧履歴を残さない「プライベートブラウジングモード」です。

これと同様の機能は既に、Safari、Google Chrome、Internet Explorer 8(IE8)などのブラウザがFirefoxよりも一足速くサポートしており、Firefoxもこの流れを追う形でプライベートブラウジングモードが搭載されることになりました。

Firefox 3.5 プライベートブラウジングを開始

この機能を有効にするとFirefox上での一切のインターネット閲覧履歴をPCに残さないため、主な使い方はインターネット閲覧履歴を家族など他人に見られたくないサイトへアクセスする場合など使い道は限られていますが、個人のプライバシー保護という観点以外にも、セキュリティ確保という意味でも意義があるものと言えるかもしれません。常に使う必要のある機能ではありませんが、あると安心です。

「メニュー」→「ツール(T)」→「プライベートブラウジングを開始(P)」から、インターネット閲覧履歴をPCに一切残さないプライベートブラウジングを開始することができます。少し不便な点は、プライベートブラウジング専用に新しいウィンドウが開かれるのではなく、一度全てのタブを閉じなければならないところです。ただし、ここで閉じたタブは全て保存され、プライベートブラウジング終了時に復元することができます。

Firefox 3.5 このサイトの履歴を消去

また、特定のサイトへの履歴を消す「このサイトの履歴を消去」というオプションも新しく搭載されました。履歴を一気に消去という方法もありますが、このオプションではブラウザから特定のドメインのみを消去することができます。ただし、サブドメインでは使えない、ネットワークトラフィックやフラッシュメモリには履歴が残る、などという特徴がありますが、インターネットの閲覧履歴を一部のみ消去したいときには便利な機能です。

レンダリングエンジンGecko最新版Gecko1.9.1

Firefox 3.5では新JavaScriptエンジン「TraceMonkey」の搭載によるJavaScript処理の大幅な高速化のほかにも、様々な面の機能向上により、従来と比べて大幅な高速化が実現されています。Firefox 3.5のレンダリングエンジンの「Gecko」が最新版の1.9.1となり、従来バージョンのFirefox 3で搭載されていた1.9.0系統よりも安定性と高速性がアップしています。

これに加えて、Gecko1.9.1の搭載により、<audio>タグ、<video>タグや<canvas>タグといった「HTML 5」の一部機能に標準化に先立って対応しており、これにより「Flash」や「Silverlight」のようなプラグイン無しで動画を再生したり、ビットマップ画像を動的に描画したりすることができます。ただし、Firefox 3.5が対応する音声・動画形式は、オープン規格の「Ogg Theora」(動画)、「Ogg Vorbis」(音声)だけで、「YouTube」などが使用するH.264などが再生できるわけではないようです。

<canvas>タグは、あらかじめ作成した画像ファイルを表示するのではなくブラウザ自身がビットマップ画像を描画する機能で、従来バージョンの Firefox 3から一部Canvasタグに対応いましたが、Firefox 3.5ではさらに機能が強化されています。<video>タグと<canvas>タグを組み合わせることで、ブラウザだけで動画に様々な効果を適用するアプリケーションを実現することができます。

そのほか、オフライン時にWEBアプリケーションを使用するためのデータを保存する「Web Storage API」や、JavaScriptをバックグラウンドで実行するための「Web Workers」など、様々な「HTML 5」規格に対応しています。CSS3のダウンロードフォント(Web Font)への対応をはじめとする、CSS標準やSVG標準のサポート強化など、いくつかの新しいWebテクノロジーもサポートされました。

また、WEBページを解釈して細部までレイアウトを決めるのは、レンダリングエンジンGeckoの役目ですが、さらにその先の描画部分(画像処理など)を担当するcairoバックエンドと呼ばれるものがあります。このcairoのバージョンが、Firefox 3の1.6.2から、Firefox 3.5では1.8.2にアップされています。テキスト処理の強化やパフォーマンスの最適化がされており、Firefox 3.5ではこのように多方面の機能向上により、より高速化が図られています。

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2009 年 7 月 1 日 | コメント/トラックバック(0)|

カテゴリー:Firefox ブラウザ

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