サンワサプライのSATA用IDE変換アダプタ「TK-AD40IDE」レビュー!

買ったものレビュー (ハードウェア・PC周辺機器) 約2分で読めます 投稿 2011/01/08 更新 2019/12/26

サンワサプライのSATA用IDE変換アダプタ「TK-AD40IDE」レビュー!

今回は、サンワサプライから発売されているシリアルATA用IDE変換アダプタ「TK-AD40IDE」を買ってみました。まず、「シリアルATA」や「IDE」といった用語がわからない人のために簡単に説明しておくと、現在一般的に使用されている、コンピューターとハードディスクや光学ドライブなどの内蔵ドライブを接続する規格には、「シリアルATA」と「IDE」という2種類の異なるインターフェースが存在します。

数年前までは従来規格のIDEが主に使用されていましたが、現在の主流はほぼ最新規格のシリアルATAに置き換わっており、これらは互いにケーブルの太さやコネクタの形が違っているため、そのままでは機器同士を接続して使用することができません(例えば、マザーボードがIDEにしか対応していないPCに、シリアルATAのHDDを取り付けることはできません)。

そこでうまく利用したいのが、今回紹介する変換アダプター。現在市場に出回っているHDDなど各種ドライブはほとんどがシリアルATA用の製品となっており、一部ではまだIDE用の製品も販売されていますが、需要と供給のバランスから同じ性能や容量でもシリアルATA製品のほうが圧倒的に安く、IDE製品との間に大きな価格差があります。

しかしながら、少し古いパソコンになると従来規格のIDE接続にしか対応していないものも多く、HDDなどを増設したいと思っても、そのままでは安価なシリアルATA製品を取り付けることができません。そんな時、このようなアダプターを使用することで、シリアルATAのコネクタ部分を強引にIDEに変換し、異なる規格同士の製品を電気的に接続することができるというわけです。

今回購入したアダプターのパッケージ。裏面に簡単な使い方の説明が載っています。対応OSはWindows 7・Vista・XP・2000。

こちらは、IDE側のコネクタ部分。ちなみに、IDEは「ウルトラATA」とか「パラレルATA」と呼ばれることもあり、写真左部の、パラレルコネクタと呼ばれる信号ケーブル差込口の、40本のピンが特徴です。また、右の白い部分が電源ケーブルの差込口になります。

こちらは、シリアルATA側のコネクタ部分。差込口は2つあり、写真左の小さいほうが信号ケーブル、右の大きいほうが電源ケーブルの差込口になります。

横から見たところ。よく見たらところどころ接着剤や指紋の跡がベタベタとついており、手作り感がじわじわ伝わってきて何だか安っぽい受けますが、PCに組み込んでしまえば外から見える部分ではないので、あまり気にしないことにしましょう。

なお、今回はHDD増設のためではなく、前回の記事でレビューしたIntel製のSSDを、IDEのみ対応の少し古いPCで使用するために本アダプターを購入しました。SSDはほとんどシリアルATA接続の製品しか販売されていないので、IDEのパソコンに取り付けるには変換アダプターが必須になります。

SSDを3.5インチドライブベイ用スペーサーに取り付け、変換アダプターを接続したところ。3.5インチ用スペーサーについては前回の記事でも簡単に触れているため、ここでの説明は割愛します。シリアルATA用のHDDやSSDをIDE規格のみ対応のPCに取り付けたい場合は、このような形で接続することになります。

実際にパソコンに取り付けてみたところ。このように変換アダプターを介することで、IDE規格のみ対応のPCでもシリアルATA用のドライブが使用可能になります。ただし、写真からも分かるように本アダプターは基盤が横に大きいため、ドライブベイに取り付けると普通の3.5インチ用ドライブよりもかなり出っ張ってしまい、ケースの収納スペースが狭い場合は蓋が閉じられなくなることがあるので注意が必要です。

また、今回のようにSSDを変換アダプターを使ってIDEに無理やり接続するというのは少し邪道な方法ではありますが、古いパソコンにHDDを増設したい場合などは、素直にIDE用の製品を購入するよりも、安価なシリアルATA用の製品とこのような変換アダプターを組み合わせた方がはるかに安上がりに仕上げられるため、コスト削減という点においては非常に有効な方法です。

なお、IDEとシリアルATAはそもそも別の規格であり、コネクタやケーブルの形だけでなく通信速度などにおいても仕様が大きく異なるため、変換アダプターを使用したからと言って必ずしも正常にドライブが動作する保証はありませんが、今回は何の問題もなくスムーズに使用できました。自宅の古いパソコンを延命したい方などは、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

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