プラネックスのClass1対応Bluetooth USBアダプタ「BT-MicroEDR1X」レビュー!

買ったものレビュー (ハードウェア・PC周辺機器) 約3分で読めます 投稿 2010/08/13 更新 2019/12/25

プラネックスのClass1対応Bluetooth USBアダプタ「BT-MicroEDR1X」レビュー!

今回は、プラネックスのBluetooth USBアダプタ「BT-MicroEDR1X」を買ってみました。このBluetoothアダプタ、ノートPCに差し込んだまま持ち運べるほどの超コンパクトサイズながら約100mの通信距離を可能にしたClass1の規格に対応と強力なモノですが、性能もさることながら価格も1000円程度と非常にお手ごろで、Amazonなどでも評判が良くかなりの人気商品らしいということなので、記事ネタとしての意味も含めて試しに一つ購入してみました。

ちなみに、同メーカーから販売されている少し価格の安い「BT-MicroEDR2X」との違いは、こちらは一般的にBluetooth製品で広く使用されている半径10m以内での通信が可能なClass2規格をサポートしており、価格が少し安いのが特徴となっています。なお、Class1とClass2は互換性があり、どちらか片方の機器がClass1で、もう一方がClass2という場合でも普通は問題なく使用できますが、Class1の製品を使用するには相手の受信機もClass1に対応していないと意味がないので、価格の差異なども考慮しながら各自の使用環境に合わせて選ぶと良いでしょう。

今回は、Amazonのフラストレーション・フリー・パッケージを購入したため、箱は一般に店頭などで販売されているものと違い段ボール紙でできたものになっています。安っぽいと感じるかどうかは人それぞれですが、発送はコンパクトで開封しやすく、悪い印象ではありません。

箱を開けてみたところはこんな感じ。段ボールの箱からいきなり中身が出てきたので最初は少し拍子抜けしました(段ボール箱の中にさらに製品の箱が入っていると思っていたため)。

内容はBluetoothアダプタ本体の他、ドライバCD-ROMやユーザーズマニュアル、保証書など、一般に販売されているものと違いはないようです。

アダプタ本体が硬めのビニールケースのようなものに入っていますが、押し込んだような形で入っているため、これがなかなか取り出しにくく手を焼きました。最終的にはケースをハサミで切断して強引に取り出す始末。

ケースから取り出してみたところ。先端が丸みを帯びているので、持ち運び時に引っかかりにくく扱いやすいのがいいところ。写真では少し分かりにくいですが、プラスチック部分は半透明になっています。質感は安っぽいと言えば安っぽく、価格相応といった印象。とは言っても、こんな小さなものに質感を求める必要もあまりないでしょう。

PCに差し込んで認識されると、青色LEDランプが点滅します。点滅の仕方が、ハードディスクのアクセスランプのような感じで落ち着きのない光り方をするので、個人的にはあまり好きではありません。USBの抜き差しは硬めで少し力が要ります。また、付属CDのドライバをインストールしなくてもペアリング作業など一応、最低限の作業はできますが、使用する機器によっては利用不可能な場合があるので、ドライバのインストールは必須のようです。

Bluetooth製品の通信の安定性などを確認するには、やはりオーディオ機器と使ってみるのが一番いいだろうということで、今回はSONYのBluetoothヘッドホンDR-BT50(レビューはこちら)と使用してみました。先述のように、ドライバCDをインストールしなくてもペアリングは可能だったものの、肝心の音声の出力ができなかったため、仕方なくドライバCDをインストールすることに。ドライバのインストール自体は簡単で、すんなりと終わりました。

通信の安定性については、使用環境や機器同士の相性などにも大きく左右されるため、一個人の感想を記してもあまり参考にはならないかもしれませんが、一応周囲で使用している無線機器は2.4GHz帯のワイヤレスマウスのみという環境(携帯電話などの電波は除く)で使用してみたところ、同環境下でのiPod touchなどのポータブルオーディオと比較すると音飛びが起こりやすく、音程の上下も激しいため、音楽を聴くには少し辛いといった印象です。

とは言っても、聴くに堪えないと言うほどではないので、動画再生などにおいては問題のないレベルと言っていいでしょう。これは使用する機器や電波強度、プロファイルなどによっても大きく変化する可能性があるため、購入を検討する際にはAmazonなどで多くのレビューを読んでみると良いのではないでしょうか(1000円程度の買い物でそこまで悩む必要もなさそうですが・・・)。また、普通はあまり関係ありませんが、今回は規格がClass1の「BT-MicroEDR1X」に対しClass2のレシーバーを使用したので互換性の問題もあるのかもしれません。

また今回は試していませんが、マウスやキーボードなど音楽以外のデータ通信ならば全く問題ないと思います。なお、本機ではメーカーから提供されている専用ドライバをインストールすることで、SIXAXISやDUALSHOCK3などのPS3コントローラーをPC上でゲームパッドとして使用できるそうですが、PS3コントローラーを持っていないためこれについては今回は割愛します。

結論としては、品質は可もなく不可もありませんが、何と言っても価格が安いのが一番の魅力でしょう。Class1規格については、半径100m以内で使用できるとされていますが、これはあくまで理論値であり、実際には数十メートルが限界という場合がほとんどで、また相手側の受信機もClass1規格に対応していないと意味がありません。Class2製品に比べて電波強度も強い分、周囲のワイヤレス機器と干渉が起こりやすくなる可能性もあるため、電波が気になる人は「BT-MicroEDR2X」の方を購入した方がいいかもしれません。

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