タッチパネル搭載の第6世代「iPod nano」レビュー!

買ったものレビュー (イヤホン・ヘッドホン・オーディオ) 約3分で読めます 投稿 2011/01/01 更新 2021/12/18

タッチパネル搭載の第6世代「iPod nano」レビュー!

今回購入したアイテムは、タッチパネルを搭載した第6世代iPod nanoです。同じ2010年秋発売モデルのiPodファミリーの中では、高画質Retinaディスプレイやデュアルカメラなどを搭載した第4世代iPod touch(レビューはこちら)をすでに持っていましたが、外出先で音楽を楽しむための手軽に使えるプレーヤーが急に欲しくなってnanoを衝動買い。

iPod touchはそれ一台でネットもビデオもゲームも楽しめる高性能マシンですが、”音楽を聴く”という一点に限っては、ポケットに入れて持ち歩くには少し重かったり、操作時のロック解除などが面倒だったりといまいち手軽さに欠けるので、コンパクトでポケットに入れてもかさばらず、きちんとした液晶パネルもついていてデザインも悪くないiPod nanoの方に、何となく魅力を感じました。

第5世代までのnanoとは違い、これまでのiPodシリーズの象徴とも言えるクイックホイールをスパッと廃止して、代わりにタッチディスプレイを搭載して徹底的にコンパクト化をはかった奇抜とも斬新とも言えるデザインは、好き嫌いの分かれるところですが、あくまで”音楽を聴くためのもの”と割り切れば、これはこれで魅力的なプレイヤーではないでしょうか。というわけで、今回もいつものようにフォトレビューしてみたいと思います。

iPodシリーズではおなじみの、コンパクトなクリアケースのパッケージ。

フタを開けてみたところ。

箱の中に入っているのはiPod nano本体のほか、イヤホン、USBケーブルと説明書&保証書。かなり小さい箱の中に、うまく収まっている感じです。

というわけで、これまたiPodシリーズではおなじみの付属品一式。イヤホンはともかく、狭い箱の中にコードの太いUSBケーブルが小さく丸めて納められていたため、実際に使ってみるとかなり巻き癖が付いていました。

液晶パネルには起動画面のシールが貼られています。本体の大きさは従来のnanoの半分ほどで、iPod shuffleを一回り大きくした程度なので、ものすごく小さいです。

シールをはがしてみたところ。キズ防止の液晶保護シートを貼りたいなら、指紋などの汚れが付かないうちに早く貼ってしまった方がいいですね。個人的には、iPhoneやiPod touchのような画面の大きい液晶ならともかく、こんな小さな画面の些細なキズにあまり神経質になりたくないので、保護シート類を貼るつもりはありません。

裏面にも、おなじみのアップルロゴが入っています。今回の第6世代nanoからはiPod shuffleのようなクリップつきになっており、以前のshuffleはクリップのはさむ力が弱いとかランニング中にずれ落ちるとかで、ずいぶん評判が悪かった時期もありましたが、本製品についてはちょうど良いくらいのクリップ力ではないかと思います。

本体にボタンは3つ付いており、電源ボタンと音量調整ボタンが画面の上部に装備されています。デザインの都合など色々な事情がありますが、位置的には片手で操作するときにあまり押しやすくないので、できれば画面の上ではなく横に配置してくれた方が使いやすい気がします。

早速電源を入れてみると、最初に表示されたのが言語選択画面。デフォルトではEnglishになっていたので、日本語にセットして準備完了。

ホーム画面を起動した様子。ディスプレイの発色は良く、iPadやiPhone 3Gなどの画面と比べるとこちらの方が液晶のドットが細かいので画質も悪くありません。と言っても、さすがにiPhone 4や第四世代iPod touchのRetinaディスプレイに比べると画素が荒いので、そちらに慣れた人には少しやぼったく見えるかも知れません。

画面の切り替えはiPhoneやiPod touchのようにタッチパネルを左右にスライドさせて切り替えることができ、アイコンを長押しすると並べ替えも可能。こうして見ると、小さいiPod touchみたいですね。

音楽再生画面。ボタンはありませんが、曲の再生・停止、先送りくらいの簡単な操作ならば画面を見なくても指先だけでブラインド操作できます。

正方形の画面全体にジャケットが「ばーん」と表示されるのが、なかなか良い感じです。

タッチパネルが搭載されたことで、iPhoneやiPod touchのように曲の再生位置を指でなぞってさっと移動し早送り、巻き戻しができるのが便利です。

第5世代iPod nanoと比べると、クイックホイールのほかカメラやビデオ再生機能など音楽以外の機能がいくつか削られており、サイズや重さが大幅に縮小されたことも相まって、ポータブルミュージックプレイヤーとして価格の割には安っぽくなった印象を受ける部分もありますが、個人的にはあくまで”音楽を聴くためのもの”として割り切っているので、この方が外出時の荷物としてかさばらないので助かります。

肝心の音楽再生機能については、音質などの基本的な性能は従来のiPod nanoとほとんど変わらず、操作性はいったん慣れてしまえば快適ですが、物理ボタンが電源と音量調整しかないので、音楽再生中に曲を先送りしたいときなど、いちいち画面を起動してタッチ操作しなければならないのが面倒に感じることもあります。

また、個人的にiPhoneやiPod touchの音楽プレイヤーとして最も気に入らない点が、音量ボリューム調整の最低音量が大きすぎること。普段からヘッドホンで大音量で音楽を聴く人にとってはあまり大きな問題ではないかもしれませんが、就寝時にBGMとして音楽を聴きたいときになどiPod touchを使うと、音が大きすぎて耳が痛くなります。その点、このnanoならばかなり小さい音量までボリュームを絞れるので、音楽プレイヤーとして活躍の場が広がります。

他にも、FMラジオや写真再生などのオマケ機能も付いていて、名前こそ”iPod nano”の後継機として扱われていますが、音楽再生に特化して無駄な機能を省きコンパクト化された点や正方形のデザインなど、方向性としてはむしろ高性能なiPod shuffleという印象が強く、価格と性能を比較するとコストパフォーマンスはやや低いように感じますが、手軽に使える音楽プレイヤーという意味では、かなり洗練されたプロダクトと言えるのではないでしょうか。

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